レーザー角膜屈折矯正手術
これまで、眼鏡やコンタクトレンズを用いることにより日常生活に支障をきたさないレベルまで視力を矯正してきましたが、近年、第三の視力矯正方法として、屈折矯正手術の注目度が高くなってきています。
種類
- レーシック(LASIK)
- 目の表面の角膜上にフラップ(ふた)を作製し、これをめくってエキシマレーザーと呼ばれるレーザーを照射して、角膜の厚さ(屈折力)を変える手術です。
- ピーアールケー(PRK)
- 目の表面の角膜上にフラップ(ふた)を作製せず、そのまま又は角膜の上皮を除去した後、レーザーを照射して角膜の厚さ(屈折力)を矯正する手術です。
- メリット
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- 快適な視力により裸眼で生活ができる。(眼鏡・コンタクトレンズのわずらわしさから解放)
- 矯正精度が高く、視力が長期的に安定する。
- 不正乱視の矯正が可能な場合がある。
- 手術の時間が短く、入院する必要がない。
- 初期コストは高いが、長期的に考えると割安である。
- デメリット
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- 手術前後は、コンタクトレンズ装用、化粧、入浴、スポーツ等の制約がある。
- 目の状態に関係するが、合併症が起こる可能性がある。
- 視力の戻りや新たな屈折異常が起こった場合、再手術、もしくは視力矯正が必要となる。
- 不可逆性である(手術前の状態に戻すことが出来ない)
- 強度近視や角膜が薄いと手術できないことがある。
オルソケラトロジー
オルソケラトロジーは10歳位から65歳位までの幅広い年齢層の近視に効果的な治療法です。眠っている間に高酸素透過性ハードコンタクトレンズを装着することで、近視の角膜形状を正常な形に矯正し、近視を治療する角膜矯正療法です。
- メリット
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- 就寝時に装用することにより、日中裸眼で生活できる。
- 近視の進行の抑制効果があるといわれている。
- 着用をしなければ、もとの状態に戻る
- デメリット
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- 適応度数範囲が狭いので、強度近視、乱視には不向きである。
- コンタクトレンズのケアが必要。
- レンズの耐久年数は2~3年であるため、長期的に考えると割高である。
- レンズが直接目に触れる為、正しく取り扱わないと眼障害などにつながる可能性がある。