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レーシックAbout LASIK
レーシックの流れ
ビッセン宮島弘子
この記事の監修東京歯科大学水道橋病院眼科 名誉教授・特任教授ビッセン宮島弘子先生

ドイツおよび日本における医学博士号を取得。白内障、屈折矯正手術分野では、国内のみならず国際的に高い評価を得ており、数々の取材や受賞を受けている。多数の国内外の講演に加え、学会理事や国際眼科ジャーナルの編集長も務めている。

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予約から施術後までの流れ

説明会(無料の説明会を実施している医療施設もあります)

  • 説明会では、レーシックの基礎知識はもちろん、医療機関の医療サービスに対する姿勢や、医師の考え方などを知ることができます。
  1. 1. 相談・検査予約

    • 電話やインターネットで、相談および適応検査の予約をします。
    • 適応検査前の一定期間はコンタクトレンズの使用を中止し、眼鏡に切り替えて頂きます。
  2. 2. 適応検査(手術数日前~数週間前)

    • 手術を行う前に適応検査を行います。
      これは、レーシックの手術の安全性を高めるための検査です。
    ※検査前・手術前の注意事項をご確認ください。
  3. 3. 術前検査(手術当日)

    • 手術前の再検査を行い、手術内容の確認をします。
    ※検査前・手術前の注意事項をご確認ください。
    ※事前に手術前検査を済ませている施設では、再検査がない場合があります。
  4. 4. 手術

    • 点眼麻酔を行います。
    • 手術時間は両眼で15分前後になります。
  5. 5. 安静(手術当日)

    • 術後、目を閉じてフラップ(ふた)が安定するまで、しばらく安静に過ごします。
  6. 6. 診察(手術当日)

    • 医師の診察を受けて、問題がないことを確認します。
  7. 7. 帰宅(手術当日)

    • 視界がぼやけたりしますので、細心の注意を払って帰ります。
  8. 8. 定期検査(手術翌日、および定期的 ※医師の判断による)

    • 定期的に経過観察をします。

適応検査の重要性

レーシックは、角膜を削って視力を矯正します。個人の目の状態や、目標視力、ご本人の希望などによっても左右されますので、眼科医に適応を判断してもらうことが重要です。

実施が禁忌とされるもの

  • 活動性の外眼部炎症
  • 円錐角膜
  • 白内障(核性近視)
  • ぶどう膜炎や強膜炎に伴う活動性の内眼部炎症
  • 重症の糖尿病や重症のアトピー性疾患など、創傷治癒に影響を与える可能性の高い全身性あるいは免疫不全疾患
  • 妊娠中または授乳中の女性
  • 自己免疫疾患、膠原病
  • 自己免疫疾患、膠原病
  • イソトレチノイン、塩酸アミオダロン服用者

実施に慎重を要するもの

  • 向精神薬(ブチロフェノン系向精神薬など)の服用者
  • 緑内障
  • 全身性の結合組織疾患
  • ドライアイ
  • 角膜ヘルペスの既往
  • 屈折矯正手術の既往

上記項目に該当しない方でも受けられないことがあります。まずは眼科医にご相談ください。

適応検査項目

術前検査の測定値は、レーシック適応の診断やエキシマレーザーによる矯正量を決定しますので、正確な検査結果を得ることが重要です。

検査項目

(1)問診
正確な検査・診断をするうえで必要な質問をします。
(2)視力検査
裸眼視力と矯正視力を測定し、近視や乱視などの度数を検査します。
(3)屈折値検査
角膜の屈折力を計測します。
(4)角膜曲率半径計測
角膜のカーブを測定します。※角膜のカーブが平坦すぎたり、急すぎる人の場合は、マイクロケラトームのフラップ作製時にトラブルが起こりやすくなりますので、手術が受けられないこともあります。
(5)細隙灯顕微鏡検査
角膜、結膜、水晶体など目の状態を調べます。
(6)角膜形状検査
角膜の形状・特徴を調べます。※角膜の形状によっては手術が受けられないこともあります。
(7)角膜厚測定
角膜の厚みを測定します。※角膜の厚さが薄い場合には、手術が受けられないこともあります。
(8)涙液検査
涙の量に異常がないか調べます。※ドライアイが重症な人は、手術が受けられないこともあります。
(9)眼底検査
網膜や視神経の異常を調べます。※網膜や視神経に異常があった場合には手術が受けられないこともあります。
(10)眼圧検査
緑内障がないか調べます。※緑内障の人は手術が受けられないこともあります。
(11)瞳孔径測定
暗所で瞳孔の大きさを測定します。
(12)角膜径測定
角膜の大きさを測定します。

手術に関する注意事項

検査前・手術前

コンタクトレンズ制限
コンタクトレンズを装用されている方は、角膜の形状が変化してしまうため、検査前・手術前の一定期間は装用を中止して、角膜を自然の状態に戻す必要があります。
装用中止期間の目安
ソフトコンタクトレンズ:
検査・手術日前の1~2週間
ハードコンタクトレンズ:
検査・手術日前の2~3週間
アルコール制限

アルコールにより眼圧が上がることがありますので、多量の摂取はお控えください。

十分な睡眠をとり、目を休めましょう。

検査日・手術日

化粧制限
検査日 :目元の化粧は控えましょう。
手術日 :レーザー機器に影響を及ぼす可能性がありますので、化粧、香水、整髪剤の使用は控えましょう。
運転制限
検査日および手術日は、点眼により視界がぼやけたり、まぶしさを感じたりすることがありますので、乗り物を運転しての来院は避けましょう。
服装制限
パーカー、タートルネック、セーターなどの服装は着脱の際に、目を強くつむる、毛くずが目に入る等の負担がかかりますので控えましょう。
※コンタクトレンズ制限やその他の制限は医療機関によって多少異なる場合があります。詳細は眼科医とご相談ください。

手術の流れ

レーシック手術とは、角膜表面に薄いフラップ(ふた)を作製し、これをめくり角膜実質層にレーザーを照射して形状を整え、屈折力を矯正します。

レーシック手術の流れ

手術時間

手術は両眼で15分前後です。

視力回復期間

手術直後
視力は回復しますが、視界がぼやけている状態です。2~3時間で落ち着きます。
点眼麻酔が切れるころゴロゴロすることがあります。
術後1~7日
術後の違和感がなくなり、視界が安定します。
術後半年~1年
術後3ヶ月くらいまでは視力の変動がありますが、半年から1年ほどで安定します。

手術後の処置

レーシックで治療した部分は、フラップ(ふた)を被せて治癒させることになりますが、角膜上皮層が治癒するまでの期間は、フラップが吸着によって張り付いているに過ぎません。手術直後であれば、さらに吸着の程度は低い状態になっていますので、以下の注意事項を守りましょう。

手術後の注意

1ヶ月前後、保護用メガネを装着するなど、目に触らないように気をつけましょう。
角膜上皮が治癒するまでの注意事項
  • まぶたや目に強く触ったり、こすらないようにする
  • ほこりや砂が入らないようにする
  • 目に水を入れたり、こすったり、押さえたりしないようにする
  • アイラインなどのメイクを控える
  • 激しいスポーツなどを行わない
  • 清潔に保つ

角膜上皮層が再生治癒するまでは、感染症や炎症の危険性が高いので、炎症や感染を抑える点眼薬などは指示どおりに行うことが大切です。

万一、フラップがズレてしまった場合は、見え方が急に変わったり、ゴロゴロするなどの違和感がありますので、すぐに診察を受けましょう。

手術当日は、入浴(肩下からのシャワー程度は可能)、洗髪、洗顔、化粧、飲酒は控えましょう。また、目に十分な休息を与えるために、早めの就寝をおすすめします。

定期検査

どんな手術にも合併症のリスクは伴いますが、レーシックも例外ではありません。そのため術後の定期検査が大変重要となります。術後に何か問題が起きた場合も、早めに対処することでリスクを低減することができますので、必ず受診するようにしましょう。
定期検査の頻度 :
術後定期検査は、クリニックの規定や術後の経過によって違いがありますが、(手術)当日、翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月、半年後、1年後という頻度が一般的です。
定期検査の内容 :
合併症や副作用がないかをチェックし経過の観察が行われます。
※仕事、乗り物の運転、化粧、スポーツ、飲酒、入浴等の開始時期は眼科医にご相談ください。

合併症

レーシックの合併症には主に
次のようなものがあります。

ぼやけ(視力の変動)

手術直後は全体的にぼやけて、近くが見えにくくなることがありますが、徐々に改善します。ただし、年齢が高く、近視や乱視などが強かった場合は、視力が安定するまで1~2ヶ月を要することがあります。

ドライアイ

手術後2~3ヶ月は目が乾燥しやすい状態になりますが、ドライアイ治療の目薬を点眼することで緩和することができます。
※もともとドライアイの人は、手術前のドライアイは治りません。

結膜下出血(白目の出血)

フラップを作製する際に眼球を固定するため、結膜の血管が傷ついて赤くなることがありますが(内出血の状態)、出血は1~2週間で自然に消滅します。

異物感・しみる感じ・痛み

異物感やしみる感じがまれにありますが、手術の翌日には消失します。

夜間視力の低下

光に後光がさしたような輪が見える現象(ハロー)や、光が広がってまぶしく見える現象(グレア)を感じるようになります。術後時間が経つうちに慣れてきますが、最初の数ヶ月が気になる場合があります。

近視戻り

手術後しばらく正視の状態であっても、経年と共に屈折が変化して近視化することがあります。手術前の近視度数が強いほど、出現する可能性が高くなります。
近視の戻りがあり希望される場合は、再手術を行うこともあります。

感染

完全に角膜上皮層が治癒するまで、傷口から細菌が侵入して感染症を起こす可能性があります。細菌が目に入らないように注意し、炎症や感染を抑える点眼薬などを指示どおりに行うことが大切です。

フラップのずれ

フラップを術後早期に触るとズレが生じます。手術室でもとにもどせますが、視力改善がおくれたり、糸で縫わなければいけないこともあります。術直後は目をさわらないようにします。

不完全フラップ

フラップ(ふた)が手術計画よりも小さかったり、不完全な形に切れてしまった場合には、エキシマレーザーの照射に影響を与える可能性があるため手術を中止する場合があります。この場合1ヶ月~3ヶ月以上手術を延期します。

上皮迷入

角膜の表面の上皮細胞が、フラップ(ふた)の下に入り込んでしまう合併症です。まれに進行し、フラップ下の洗浄が必要となることがあります。

上皮欠損

角膜の表面の上皮細胞が一部欠損してしまうことがあります。高齢の人や以前に角膜に傷を作ったことがある人に起こりやすい傾向があります。医療用コンタクトレンズの装用や点眼治療で治りますが、視力回復にやや時間がかかることがあります。

層間炎症

フラップの間に腫れがつよくでることがあります。点眼で多くの場合対処できますが手術室で処置が必要になることもあります。
術後、違和感が出た場合は、早めに眼科医の診察を受けましょう。