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過矯正を始めとするレーシック再手術について

近視による視力低下や乱視、遠視を矯正する手術として日本で認可されたレーシック。角膜を削るという手法や費用の高さから、当初利用する人はごく一部でしたが、その後行政の指導が入ったことや、費用が下がってきていることから、広がりを見せるようになりました。
成功率が高い手術ではありますが、一方ではわずかながら再手術を必要とする場合もあります。
そこで、レーシックの再手術とはどのようなものか、また、どのような場合に必要になるのか?その費用は?という基本的な情報を、ここでわかりやすくご紹介します。

レーシックで再手術が必要となる症状は?

1.過矯正

本来ならば、低下した視力を上げるのが目的のレーシック。その精度は優れてはいますが、術後およそ2〜10%の割合で再手術が必要*となっています。再手術が必要になるケースのひとつとして、矯正しすぎてしまう、文字通り「過矯正」の結果が出てしまうという症状があります。
スポーツ選手などの場合は高めの視力を望む人もいますが、わたしたちが日常生活を送るにあたって2.0などの視力は本当に必要でしょうか?実はそうでもないというのが事実で、片目で0.6、から1.0、両目で0.8から1.2ほどで日常生活には十分ではないでしょうか。コンタクトレンズや眼鏡を使用するにあたっても、2.0までの補正はしないケースがほとんどでしょう。その理由は視力を必要以上に上げてしまい、眼精疲労が起きる、または長期間を過矯正のまま過ごすと、目眩や吐き気に繋がってしまうからです。
こうした弊害を改善するには、手術で上げすぎてしまった矯正力を下げるための再手術が必要になります。

2.低矯正

これは、上で挙げた過矯正とは逆の現象で、視力が十分に得られないケースです。
手術を受けたにもかかわらず目標とした視力にまで回復させることができず、こちらもまた、不十分な視力で長時間目を使いすぎると目が疲れる、などの現象から、日常生活に支障をきたしてしまいます。さらには、逆に手術の前よりもむしろ視力が下がってしまうというケースもあり、もう一度視力を矯正するための再手術が必要になります。

3.近視戻り

術後ごくまれに、「近視戻り」という現象があります。レーシックは角膜の一部、「実質」という部分をレーザーで削ることで視力の調整を行うものですが、削ってしまった角膜実質は、自然には回復しないことがわかっています。そのため、レーシックの効果は半永久的ともいえます。
しかし、ガラスやプラスチックとは違い、角膜は体の一部、生きている組織であることに変わりはありませんので、手術で削られた部分を戻そうとする働きが生じ、角膜に微妙な変化が起きることがあります。そのため、術後、近くを見るばかりの生活を送ってしまうと、生活環境に対応しようとし、まれにではありますが近視が進行する、という体験談もあります。10年以上経ってから再手術が必要になるといった例もあるため、術後の生活は注意が必要でしょう。

4.不正乱視

さらに、確率としては非常に低いですが、「不正乱視」という現象が起きることがあります。先述のとおり、レーシックは角膜の「実質」という部分を削るものですが、角膜は細かく5つの層に分かれています。角膜実質は表面から3層目にあり、これよりも表面にある角膜上皮層、ポーマン膜と呼ばれる部分と角膜実質の一部をめくり、角膜実質を削った後、最初にめくった層を元に戻し「フラップ」と呼ばれる「ふた」を作ることで手術部分を保護したり、痛みをやわらげたりします。
しかし、そのフラップがうまく作られなかったり、ずれ、しわが生じてフラップを閉じてしまったりした場合には、角膜の形が変化して乱視が発生することがあります。これを再手術で治すことも可能です。

5.その他

他にも、再手術に至ることはごくまれですが、夜間に街灯などの光がギラギラと眩しく見えてしまう「ハロ・グレア」という症状や、夜間に光が放射状に、星のように見える「スターバースト」という現象が起きることもあります。これらは術後数ヶ月〜1年ほどで治まってきます。しかし長期間続いたり、ほかの現象として視力の左右差が出たり、ということも多いようです。やはり術後、気になることが起きた場合には、手術を受けた病院やクリニックに相談しましょう。
また、術後に検査をしてくれる病院と、しない病院があるので、事前に確認しておくことをお勧めします。

レーシック再手術は回数が増えるほどリスクが高まる?

さて、再手術を受ける場合も、リスクはゼロではありません。再手術の時にだけ起きる、という異常はほとんどありませんが、現実的には2回目のレーシック手術を受ける、ということに変わりはありませんので、当然リスクは存在します。
そもそも、レーシックの手術にはいくつかの条件があります。そのうちのひとつが、角膜の厚さが十分であることです。レーシックは角膜の一部を削って視力補正をする手術ですから、再手術となると、再び角膜を削らなければなりません。先にも触れましたが、削る部分となる「角膜実質」は、基本的には自然には再生しない組織です。再手術の回数が増えると角膜実質が削られて薄くなり、万が一損傷した場合には、視力に大きな影響が出ます。

レーシック再手術にかかる費用は?

これまで再手術のリスクについて述べてきましたが、もうひとつ、費用の点が気になると思います。
レーシックには保険が適用できません。そのため病院によって10万円〜25万円程度とさまざまな価格が設定されています。いずれにせよ高額の治療ですから、長期間の保証を設ける医院もあり、なかには永久保証というところもあります。保証の期間の範囲や保証対象に当てはまる場合は当然、無料での再手術が可能ですので、これも事前にクリニックに問い合わせましょう。

レーシック再手術を成功させるために

ここまでご紹介したように、メリットの一方でリスクも存在するレーシック再手術。確実に成功させるためには、他にも気をつけなければならない点があります。
まず、再手術の条件として、術後6ヶ月の期間をあけることです。術後しばらくは視力が安定しなかったり、矯正された視力になれるまでに時間がかかったりするためで、保証の対象外となります。
また、先ほども触れましたが、角膜の厚さが十分であるかなど、再手術が可能かどうか、医師にしっかりと確認することです。なかには無料の説明会を行っているクリニックもありますので、参加してみるのも良いでしょう。セカンドオピニオンも積極的に利用すると良いでしょう。
そしてなによりも、最初の手術後のアフターケアをどこまで行ってもらえるのか、時期や内容はどういったものなのかなどをしっかり確認したうえで手術に臨んでください。

【引用】
安心LASIKネットワーク編(2012)『安心レーシック完全ガイド:レーシックで後悔しないための必読書』保健同人社.
日本白内障屈折矯正手術学会「レーシック情報」

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