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レーシックに年齢制限が設けられている理由

レーシックには法的に定められた年齢制限はありませんが、多くの医療機関は“18歳もしくは20歳以上”を下限とし、上限を“60~65歳”に設定しています。このように年齢制限が設けられている理由は何故なのでしょう。

レーシックの対象が18歳からと年齢制限されている理由

公益財団法人 日本眼科学会の「屈折矯正手術のガイドライン」によると、レーシックの対象年齢は18歳以上とされています。
人間の眼球の成長期間は一般的に18歳くらいまでとされていて、発育途中の眼の視力は安定していません。成長過程で近視や乱視が進行するケースもあるので、せっかくレーシック手術を受けても、後に視力が低下してしまうかもしれないのです。レーシックは角膜を削る手術のため、成長期が終わってから再手術をしたくても、角膜の厚みが十分でなく、再手術が不適応となる可能性もあります。
これらの術後のデメリットを考慮して、医療機関では成長期のレーシックを推奨していません。

レーシックの年齢制限は40歳までといわれている理由

レーシックの年齢制限に上限は定められていませんが、医療機関で推奨されている上限は60歳半ばとされています。しかし、しばしば「レーシックの年齢制限は40歳まで」といわれることもあります。その根拠はどこにあるのでしょう。

レーシックと老眼・白内障の関係

レーシック手術を受けられる適応年齢が40歳までといわれがちな主な理由は、“老眼”との関係にあります。老眼とは、遠近にピントを合わせる役割をもつ水晶体が加齢で固くなって、近くのものに焦点を合わせ難くなる症状のことをいいます。一般的に老眼は、40歳を超えたあたりから現われやすくなります。しかし初期症状が分かりにくいため、気付かずにレーシック手術を受けて症状を進行させてしまう恐れがあるのです。まだ老眼の症状が現れてない場合でも、レーシック手術により焦点を矯正した結果、老眼の症状を感じやすくなることもあるため、手術前には十分な検査が必須です。
また、60歳以上になると“白内障”発症の可能性が高まります。白内障は水晶体の濁りによる視力低下や、視界が眩しくなったりかすんだりする目の病気です。白内障を治療するには、濁った水晶体を取り除いて、代わりに眼内レンズを挿入しなければなりません。眼内レンズは患者さんに適した度数が好ましいのですが、レーシックを受けた角膜は変化が生じているため正確な計測が難しく、度数のズレが生じやすくなります。つまり、レーシックを受けた後に白内障手術を受けると思い通りの視力を得られない可能性もあるということです。また、白内障治療の際に眼内レンズでも視力矯正ができるため、白内障発症率が高まる60歳以上でのレーシックは推奨されません。
40歳以上でレーシック手術を検討されている方は、近い将来迎えるかもしれない老眼や白内障に備えて、術前の目のデータを入手しておくことをオススメします。白内障の治療中にレーシックの有無を確認されない場合もあるので、レーシック経験者である場合はしっかり医師に伝えましょう。

レーシックの適応年齢に上限はない

レーシックを受ける前に適応検査をして眼に問題なしと診断されれば、40歳以上でもレーシックを受けることができます。それは、医療機関から推奨されている年齢制限の上限“65歳以上”の方々にも当てはまることなので、40歳以上もしくは65歳以上だからと諦めず、まずは適応検査をされることをオススメします。

適応年齢でもレーシックを受けられないケース

上記でご説明したように、レーシックの適応年齢は医療的に18歳〜65歳と制限されています。しかし、適応年齢なら誰でもレーシックを受けられるとは限りません。ここでは、適応年齢でもレーシックを受けられないケースをご紹介していきます。

・実施が禁忌とされるもの(エキシマレーザー手術)

① 円錐角膜
② 活動性の外眼部炎症
③ 白内障(核性近視)
④ ぶどう膜炎や強膜炎に伴う活動性の内眼部炎症
⑤ 重症の糖尿病や重症のアトピー性疾患など、創傷治癒に影響を与える可能性の高い全身性あるいは免疫不全疾患
⑥ 妊娠中または授乳中の女性
⑦ 円錐角膜疑い

・実施に慎重を要するもの(エキシマレーザー手術)

① 緑内障
② 全身性の結合組織疾患
③ ドライアイ
④ 向精神薬(ブチロフェノン系向精神薬など)の服用者
⑤ 角膜ヘルペスの既往
⑥ 屈折矯正手術の既往
引用資料:公益財団法人 日本眼科学会の「屈折矯正手術のガイドライン」

また、強度近視の場合はレーシックに不向きです。強度近視とは、なんらかの理由で眼球が前後方向に伸びている状態ですので、その分、角膜が引っ張られて薄くなっていることがあります。これをさらに削ってしまうと、網膜剥離に至ってしまうケースもあります。

レーシック手術に最適な年齢とは

ここまで、レーシック手術に年齢制限が設けられている理由について説明してきました。医療機関の定める年齢制限は、一般的な眼球の成長と老化具合によって線引きされたものになります。よってレーシック手術に最適な年齢は、個々の眼の状態によるところが大きいといえます。適応年齢から外れている方でも、適応検査を受けるまでは手術不可と決めてかからない方が良いでしょう。

【引用】
安心LASIKネットワーク編(2012)『安心レーシック完全ガイド:レーシックで後悔しないための必読書』保健同人社.
公益財団法人 日本眼科学会「屈折矯正手術のガイドライン」

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