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レーシックとコンタクトレンズの視覚的満足度を比較した3年間の縦断調査

視力の矯正方法としてレーシック手術が用いられるようになってから数十年が経ちました。しかし、今でも多くの人が視力の矯正にコンタクトレンズや眼鏡を使っており、レーシックを受ける人は未だ少ないのが現状です。実際にレーシックを受けた人がどのくらいその効果に満足しているのかということは、レーシックに興味のある人が今一番知りたいことなのではないでしょうか。そして、そのような情報は、医学系雑誌に投稿された論文からも手に入れることが出来ます。

ここでは、レーシック後の視力に関する満足度や目の症状について報告した論文をご紹介します。

 

この記事は論文の結果を紹介したものであり、ここに紹介した情報がレーシックのリスク(危険性)とベネフィット(効果)の全てではなく、また、全ての方に当てはまるものでもないことにご注意ください。レーシック手術を受けようと考えている方は、レーシックのメリットとデメリットを十分に理解した上で、必ず眼科専門医の診察を受けてください。

概要

アメリカで実施されたアンケートでは、多くの人がレーシック後に「満足している」と答えました。
特に、20代、30代の人の方が、40代以上の人よりもレーシック後の満足度が高い傾向がありました。
最新のレーシックは、ドライアイの症状を著しく悪化させたりすることなく、夜間の視力を改善することが示されました。

調査内容と結果

この論文は、コンタクトレンズを使い続けることとレーシックを受けることのリスク(危険性)とベネフィット(効果)を評価するために、2010~2013年にアメリカ国内のレーシックが受けられる施設(20施設)で近視・遠視・乱視を持つ18~60歳の1800人を対象に調査を行った結果をまとめたものです。調査の対象者には次のような3タイプの人が含まれていました。

・コンタクトを使い続けている人(694人)

・レーシックを受けた元コンタクトユーザー(819人)

・レーシックを受けた元眼鏡ユーザー(287人)

対象者には、3年にわたって継続的にアンケートに答えてもらいました。アンケート調査では、次のような項目について質問しました。

・現在の視力に対する満足度

・夜間の運転のしやすさ

・夜間のハロ・スターバースト*の症状

・ドライアイの症状

・その他(目の状態や精神状態の変化について)

*光の周りに輪のようなものが見えたり、光が放射状に散乱して見えたりする現象

 

このアンケート調査から、多くの人がレーシックを受けたことに満足しており、コンタクトを使い続けた人よりも、レーシックを受けた人の方が自分の視力に満足感を感じている人が多いことが分かりました。

レーシック後の視力の満足度について

「友人や親戚に自分の視力矯正法をすすめたいと思うか」という質問に対して「とてもそう思う」と答えた人の割合は、コンタクトを継続して使用した人では、レーシック初回調査時に前63%、3年後の調査時に54%でした。

一方、レーシックを受けた元コンタクトユーザーでは、この割合が3年後に88%、レーシックを受けた元眼鏡ユーザーでは3年後に77%になり、レーシックを受けた人はコンタクトを使い続けた人よりも3年後に自分の視力に満足している人の割合が大きいことが示されました。

このデータを年齢別に見ると、特に40歳未満の若い人の方が、レーシック後の満足度が高い傾向にありました(図1)。

図1

また、元コンタクトユーザーに、「コンタクトを使い続けるよりレーシックを受けてよかったと思うか?」と質問したところ、87%が「とてもそう思う」と答えました(図2)。

図2

夜間の運転のしやすさについて

初期のレーシックでは、レーシック後、夜間の運転時に視力の問題を感じる人が増えることが懸念されていました。

しかし、この調査結果からは、夜間の運転時の問題はレーシック後に改善されることが示されました。この調査の「夜間の運転に問題を感じるか」という質問に対して「問題ない」と答えた人の割合は、コンタクトを使い続けた人では、レーシック前初回調査時36%、3年後の調査時37%とあまり変化しがなかった一方で、レーシックを受けた元コンタクトユーザーでは42%から60%に増え、元眼鏡ユーザーでも44%から57%に増えました。

夜間のハロ・スターバースト*の症状について

また、「夜間のハロ・スターバーストによって視力に問題を感じることがあるか」という質問に対して「ない」と答えた人の割合は、コンタクトを使い続けた人ではあまり変化しがなかった(レーシック前初回調査時45%→3年後の調査時46%)一方で、レーシックを受けた元コンタクトユーザー(49%→60%)や元眼鏡ユーザー(52%→62%)では3年後にやや増えました。このように、最新のレーシックでは、コンタクトや眼鏡を使っていた時と比べて夜間の視力が改善することが示されました。

ドライアイ症状について

ドライアイ症状がレーシックを受けることによって大きく悪化するということはありませんでした。

ただし、もともと眼鏡を使っていた人で、ドライアイではない人の割合は、レーシック前には51%だったのが、1年後には28%に減りました。この理由は、眼鏡ユーザーには元々ドライアイ症状のある人が多く、この症状が原因でコンタクトレンズを使えなかった人が多かったためではないかと考えられています。しかし、この割合も3年後には42%に増え、改善する傾向がみられました。

その他症状について

その他、小さな字の見やすさや精神状態(うつ症状)に関する項目には大きな変化がありませんでした。また、レーシックを受けた人では目の感染症や潰瘍、擦り傷が減る傾向がありました。

 

まとめ

コンタクトや眼鏡によって視力を矯正していた人たちがレーシック手術を受けた時の満足度は、コンタクトを使い続けた人よりも高く、特に40歳未満の若い人は、レーシック後の満足度が高いことが分かりました。また、最新のレーシックは、ドライアイの症状を著しく悪化させたりすることなく、夜間の運転の問題や視力を改善することが示されました。

 

出典:Price MO, et al., Three-year longitudinal survey comparing visual satisfaction with LASIK and contact lenses. Ophthalmology, 2016; 123(8): 1659-66.

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