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【乱視軸】AXISとは?

乱視のほとんどを占める正乱視は、レンズの役割を持つ角膜や水晶体が球状ではなく、楕円形に歪んでいるために焦点が二点に結ぶ状態のことをいいますが、歪む方向は人によって異なり、この方向を示すのが「乱視軸(AXIS)」と呼ばれる数値です。

じつはこれが、メガネやコンタクトレンズの処方の際などに重要な意味を持つことになり、眼科での検査をしっかり受けなければならない大事なポイントですので解説していきます。

 

乱視軸とは

正乱視の角膜・水晶体の形は、よくラグビーボールに例えられますが、このラグビーボールが縦・横・斜めにどのくらい傾いているのかを示すのが「乱視軸」です。

0~180°で表され、乱視用のコンタクトレンズの箱などに「AX(AXIS)」と記載があればそれは乱視軸をさします。

乱視軸には個人差があり、軸によって乱視の種類が異なりますので、同じ乱視だからといって他人のメガネを借りても、軸が違えばかえって見づらくなります。

では、乱視軸はどうやって測定されるのか、また、乱視軸によって見え方や治療方法にどのような違いがあるのかを説明します。

 

 

乱視軸の角度

乱視軸は、眼球の下半分に分度器を当てて測った時のような角度で表されます。詳しく言えば、顔を正面からみたとき、目の左が0°、そこから目の下側にそって反時計回りに10°、20°と角度の数字が増えていきます。

正乱視は乱視軸により「直乱視」「倒乱視」「斜乱視」と分かれ、大きく3等分されます。

ただ、これは乱視の強さを示す、いわゆる「度数」とは違いますので注意してください。

 

乱視軸0°〜30°又は150°〜180°

乱視軸は、角膜がどの方向に歪んでいるかを示します。上下から押しつぶされたような楕円形になっているとき、真横方向に伸びていれば、先ほどの分度器でいう0°もしくは180°となります。

乱視軸が0~30°もしくは150°〜180°のとき、目は垂直方向でより強い屈折力をもち、「直乱視」といいます。

乱視軸60°〜120°

180°(直乱視)に対して、90°の場合です。角膜の形が左右から押しつぶされたような楕円形に歪んでおり、乱視軸が60°~120°のとき、目は横方向でより強い屈折力を持ち、これは「倒乱視」といいます。

その他の角度

乱視軸が上記の角度の範囲外、すなわち30°~60°又は120°~150°の場合は「斜乱視」といいます。角膜が斜めにつぶれたような状態で、斜め方向に強い屈折力を持ちます。

 

乱視軸測定方法

それでは、こうした乱視軸は眼科でどのように測定するのでしょうか。主に3つの方法があります。

  • ①オートレフラクトメーターによる測定

近視・遠視・乱視の度数、乱視軸を機械的に測定する方法です。

  • ②放射線乱視表を使った測定

真ん中から放射状に線が伸びている表を見せ、どの方向の線が一番くっきり見えるかで乱視軸がある程度わかります。

  • ③クロスシリンダを使った測定

直交方向に凹凸が入れ替わっている特殊なレンズがついた器具で、持ち手を回転させたりレンズを裏表させたりしたときの見え方を確認することで、乱視の状態を測定します。

 

 

乱視度数と乱視軸の関係

乱視矯正用のメガネあるいはコンタクトレンズの箱などに、アルファベットと数字が記載されていますが、乱視に関わるものは2つです。

まず「AX(AXIS)」です。これが先ほどまで説明してきた乱視軸です。円柱軸とも呼ばれ、0°〜180°の範囲で歪みの「方向」を表します。

そして「CYL」です。こちらがいわゆる乱視の「度数」です。円柱度数と呼ばれることもあり、乱視の「強さ」を表します。

適切な乱視矯正にはこれら二つの数値の正確な把握と矯正が不可欠です。

 

 

メガネ・コンタクトと乱視軸

そして乱視をメガネやコンタクトレンズを使って矯正する際に、知っておきたいことがあります。

まずメガネとコンタクトでは乱視度数の数字が若干異なることがあります。これは近視や乱視についても言えることですが、コンタクトはメガネと違い角膜に密着させます。このときレンズと角膜の間にある涙の層が一定の屈折率を持つため、これを計算に入れて度数を調整するのでメガネと違った度数になることがあります。

 

また、乱視軸については、メガネの場合は1度単位で乱視を補正できますが、コンタクトレンズの場合はどうしても十度〜数十度刻みの品揃えになってしまうため、一番近い度数のものを処方することになります。

 

自分の乱視軸を把握して、正しい乱視矯正を

以上のように、乱視の場合は「度数」だけでなく「軸」が存在しますので、眼科で検査を受けて正確な乱視の数値を把握し、自分にしっかり合った眼鏡を処方してもらいましょう。

また、乱視用のコンタクトレンズは眼の表面で動く場合があるなど、慣れるまでに時間がかかることがありますので、その際にも医師にこまめに相談するようにしてください。

 

【参照】

著者:所敬、2014年『屈折異常とその矯正』、金原出版

全日本病院出版会、2015年『OCULISTA No.29

日本眼科学会

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