乱視の症状を悪化させる原因
メガネやコンタクトレンズで矯正しても、乱視の症状が改善しないときは、日常生活のなかでついつい無意識に行ってしまっていることが原因となっていることもあります。
乱視の症状を悪化させるのはどんなこと?
では、どのようなことが乱視の症状の悪化につながるのでしょうか?例を挙げてみます。
角膜を傷つける
目を強くこすったり、逆まつげがあったりすると、角膜に傷がついてしまうことがあります。
この様な場合は乱視様の症状が出ることがありますが、傷が治ると回復します。
老化
若い時に乱視の症状がなくても、加齢に伴い症状が現れることがあります。
また、乱視と加齢の関係について興味深い統計があります。乱視の方向が、若年層では直乱視がほとんどですが、歳とともに倒乱視の割合が増えていくというものです。原因ははっきりとはわかっていません。
メガネやコンタクトは適切な処方と使用が大事
一般的な乱視矯正方法は眼鏡とコンタクトレンズですが、このとき注意しなければならないのは、必ず眼科で処方を受けることです。ただ見えれば良いというだけでなく、どの程度の矯正が自分にとって適切かを把握し、適切に処方をしてもらうことが大切だからです。
コンタクトレンズについては、適切な処方はもちろんのこと、適切な使用を心掛けることも大切です。
乱視を外科的に治療する手段として、レーシック手術が選択されることもあります。
レーシックは角膜を削り、その屈折力を変えることで近視・遠視・乱視の矯正が可能であり、近視や乱視の進行などが無い限り、効果は半永久的に続きます。
もしレーシックを検討される場合は、病院選びから、ご自分の目の状態や適切な矯正視力の把握、術後起こりうることなどをしっかり確認し、納得されたうえで治療に臨むようにしてください。
【参照】
監修:下村嘉一、編著:國吉一樹、2018年『眼科インフォームド・コンセント』、金房堂
著者:所敬、2014年『屈折異常とその矯正』、金原出版
関連記事